夏の日の2012

この3連休で…。

仲の良かった友達に暴言を吐いて仲の悪い友達になってしまいました。いや仲が悪ければもう友達ではないよね。暴言を吐いた理由は、ただなんとなく俺が攻撃的な気持ちだったから。つまりこれは内弁慶みたいなもので、ただ甘えているんだよね。でも相手は親でも兄弟でもないから、当然のように気分を害し、当然のように縁が裂けるチーズのようにプチプチと切れていくのを感じました。関係を作るのは時間がかかっても、それを壊すのは一瞬。だから俺は友達がいないんだ。逆に俺が何を言ってもノーダメージな人は気持ち悪いので最初から仲良くはならないし。俺みたいなクズの友達やってくれる優しい人を傷つけて、そして俺はというとただボンヤリとする。青が空いなあ。

3日とも1人で競馬していたんだけど、勝ったり勝ったり負けたり。いくら勝っても最後の『負け』で全てがゼロになってしまう。何だかんだ言って競馬初心者なんだから買い方考えないと。万馬券を取るのも珍しくなくなったけど、それに至るまでに何万使ってるんだって話だし。大穴3連単しか狙わないから良くないのか。狙っても穴だけ当てて他を当てられないという素人さよ。俺に競馬の何たるかを教えてくれる師匠筋がいないから悪いのか。でも誰かに指南されても『俺の金で買うんだからほっとけバーカ』ってなるのは目に見えてる。だから俺には師匠がいないんだ。普通いないか。

今日行った競馬場は川崎なんだけど、駅までトボトボと帰る途中にいきなり「お兄さんいい娘いるよ」ゾーンに紛れ込んだ。そうここは堀之内。関東では吉原に次ぐ石鹸王国だ。かつては『チョンの間』と呼ばれる簡易ズッコンバッコン部屋が多く存在した(現在だと飛田新地にチョンの間街がまだ残っているらしいけど)ことで有名な堀之内。確かにその名残を残すかのように、カウンターに座りおにぎりをバクバク食っているババア(チョンの間受付嬢)がいたりする。競馬や競輪で勝った人や負けてヤケになった人とかが飛び込むんだろうなあ。なんだろうこの空気のしっとり感。夏の夕暮れ、競馬でオケラになって、暮れなずむソープ街をフラフラと歩く。くそー!飲まれそうだ!この世界、この空間。この世の果てにいるような気分。

涙が出そうだ。誰かに許しを請いたい。あの友達に謝りたい。メールを送るが返事なし。代わりに着信あり。親からだ。

「お父さんが来月手術することになって…」