夢見るションベン横丁

今日もお馬さんに夢を乗せて、大きく振り落とされました。
でも宝塚記念のネコパンチは、生き方ってやつとは何なのか教えてくれた気がします。
東京競馬場のターフビジョンで見ていたのですが、スタートした瞬間に笑いが起きていました。もうベロやよだれを出しながらとにかく猫まっしぐらに先頭を目指す。そんな馬がいますか!鉄火場に笑いを。唇に歌を。世界に愛を。私にお金を。
知らない人に向けて説明しますと、ネコパンチという馬は『逃げる』ことによりアイデンティティと人気を勝ち取った馬であり、逃げてはいけない等ととかく叫ばれがちな現代の閉塞感を打ち破るアウトローなんであります。
宝塚記念でもスタートから逃げ続け、最終的には最下位となりましたが、復活を果たしたと言われる1着のオルフェーヴルよりも鮮烈に我々の記憶に残ったのです。どっちも買ってなかったんだけどね!


とにかく今日も負けました。かの遠藤周作も、競馬は負けて肩を落として帰る時の侘しさがたまらない的なことをおっしゃっています。負けを美学に変えるやせがまんこそが男のハードボイルド。でもそんな男臭い私でもフランスギャルなんていう馬が出走したら買ってしまう。そして負ける。そしてまた辛口の菊正宗が欲しくなる…♪やあぱり〜お〜れは〜あああ〜ルパン三世いいい〜
ちょっと意識が混濁してきたのでちょっと覚せい剤打ってきます。

さて、いくらオッズやなんちゃらで馬券を選んでも、結局抗えないのが『名前』の魅力。私が名前に『里』の字が入っている娘になぜか魅かれてしまうのにも似た、なにか運命めいたものを感じます。先述のネコパンチにせよ、今回のフランスギャルにしろ、あと好きな馬でズンダモチとか、私の名前の入ったレッツゴーマークンなんていう馬もいました。当然レッツゴーしないんですけど。そんな馬たちに儚い夢を乗せて、そして散ってゆくのがいいの。今はそうさせて欲しいの…。


あとは、ギャンブルで負けた次の日は会社休んでいい法律があればもっといいの。

夢見るシャンソン人形だけがフランス・ギャルじゃなくてよ!ていうかなんだよその芸名。