瞳はダイナモンド

自分が好きな曲は絶対的な名曲だって信じて傷だらけになりながら今まで生きてきたけど、例えば松田聖子の「瞳はダイアモンド」を聴いてぜんぜん良いと思わない人間がもしこの世にいるなら、俺はもう何もかも捨てていいぜ。部屋中に散らかっているゴミとかを捨てていいぜ。1週間前の東スポとかもう読まないから捨てていいぜ。それくらい大好きな曲がピーターの「人間狩り」なんだけど、それは前に紹介したからやっぱり「瞳はダイアモンド」が好きだ。
この曲がリリースされた当時、俺はまだ小学校T学年だったけど、TVからこの曲が流れてくる度に「さては…なんだかキラキラした時代を俺は今生きているんじゃないか?」というワクワクソワソワ感を子供ながらに感じた。俺はこのまま幸せな時代を生きて、大人になったら綺麗な恋愛をして、それでいてちょっと切なくなったりして、一人週末の都会の夜景を見上げて「今夜は最高!」"音と光の未来をひらくパイオニアの提供でお送りします"みたいな。
そんなことを新潟の漁村に暮らす少年が妄想してしまうような情感がこの曲にはあるんだよ。土曜の夜のタモリが思い浮かぶかどうかはさて置き、とにかく80年代は幸せな時代だったんだなあ…って想い出がよみがえる。大人になって爽やかに傷ついて、傷ついても輝きは失わないダイヤモンドのようにキラキラした未来が俺を待っていると信じて疑わなかった。
それがどうだい…今や…キラキラしてるじゃないかい!だってこの3日でパチンコで28万円も勝ったよ!父さん、母さん、パチンコ玉がたくさんキラキラしていたよ!月収(税込)よりも沢山の収入をギャンブルで稼いだよ!土日はお馬さんがキラキラしてくれるはずだよ!アハハ!アハハハ!アハハハハノヽノヽノ \ / \ / \